①腸閉塞

腸管が詰まって内容物が先に進まなくなる病気です。

腸の閉塞によって様々な症状が起こり、場合によっては強い腹痛が起こることもあります。腸閉塞は、消化器疾患の中でも非常に緊急度が高いものの1つです。

②急性虫垂炎

虫垂炎は、俗に言う「盲腸」です。

異物や消化物が虫垂に詰まり、閉塞や腫れによって激しい腹痛が生じます。時には緊急手術が必要な場合もあります。

③急性胆のう炎

胆のうで急激な炎症が生じる病気です。原因は、胆のう管内に胆石などができて、管が閉塞することだと言われています。重度の急性胆のう炎の場合、手術が必要です。

④急性膵炎

膵臓で急激な炎症が起こる病気です。

腹痛や背部痛がよくある症状です。原因は様々ですが、特に飲酒の影響が大きいと考えられていますので、日々の食生活には十分ご注意ください。

⑤S状結腸軸捻転など

S状結腸が捻じれて血流が停滞する病気です。

基本的に内視鏡を入れて捻じれを改善しますが、病状によっては手術を検討することもあります。

①急性胃炎

胃腸に急激なストレスがかかり、炎症が起こる病気です。
急性胃粘膜障害などが主な病気であり、速やかな検査と薬物療法が必要です。

②胃・十二指腸潰瘍

胃や十二指腸の粘膜が胃酸などによってただれることで生じる病気です。

潰瘍が重症化すると、胃痛や胃酸の過剰分泌などの症状が起こります。出血が起こった場合は速やかな治療が必要です。

③急性腸炎

腸で急激な炎症が生じる疾患です。感染性・非感染性など様々な原因があり、大腸カメラ検査で詳しく状態を調べることが必要です。

④胆石症

胆のうで結石（胆石）が生じる疾患です。

結石によって胆のうが閉塞すると痛みが起こります。長引く場合、急性胆のう炎が生じるリスクがあります。

⑤尿路結石

尿路に結石が生じる病気です。

背中の左右どちらかに激しい痛みが起こります。鎮痛薬を使用し、しっかりと水分補給することで結石を排出します。

⑥胃がん大腸がん

胃がんや大腸がんによる腹痛は緊急性が高いため、内視鏡検査による確認が不可欠です。

⑦過敏性腸症候群

過敏性腸症候群は、ストレスなどによって自律神経が失調し、腸の機能が低下することで起こることがほとんどです。

下痢や便秘などの便通異常が起こり、急激な腹痛が生じる場合もあります。

⑧大腸憩室炎など

大腸に生じた憩室という袋状のへこみに便が蓄積し、炎症が生じる病気です。
憩室の壁は薄く、炎症で穿孔が生じる恐れがあります。