便潜血検査では、便中に肉眼では確認することが難しいくらい少量の血液が混入していないかをチェックします。健康診断で大腸がんのスクリーニング検査として行われるため、陽性となった場合は、大腸カメラ検査などの精密検査を受けることをお勧めします。

大腸がんは発症初期の治療、そして発症予防が重要です。がんに進行するリスクがある大腸ポリープや発症間もない大腸がんを発見できる検査は、大腸カメラ検査のみです。症状がなくても定期的に大腸カメラ検査を受けることで、大腸がんの発症を防ぐことに繋がります。なお、大腸カメラ検査をこまめに受けることの重要性を理解している方はまだ少ないため、重症化して症状が生じるまでがんを自覚しないことも珍しくありません。大腸カメラ検査は、「苦しい検査」「深刻な病気が起こっている時に受ける検査」と考える方が多いですが、現代ではどなたでも簡単に受けることができるようになっています。

当院では、熟練の専門医が最新の内視鏡システムを使ってなるべく負担をかけずに精度が高い検査を行います。鎮静剤も使うことで、苦しみや腹部の膨満感をなるべく少なくできるよう配慮しておりますので、一度ご相談ください。

大腸カメラ検査では大腸粘膜全域を隅々まで確認することが可能です。当院では、特殊光を使った観察や画像処理、拡大が可能な最先端の内視鏡システムを導入しており、微細な病変でも的確に捉えることが可能です。

疑わしい病変組織があれば、採取して病理検査を行うことで確定診断に繋がります。大腸ポリープが発見されれば、日帰り手術として内視鏡で取り除くことができるため、将来的な大腸がんの発症を防ぐことが期待できます。

当院では、熟練の専門医が検査を担当し、患者様が不快症状や苦しみがなるべく起こらないように努めています。また、鎮静剤を使って検査を行うことも可能ですので、不安な方もお気軽にご相談ください。

大腸ポリープ、発症間もない大腸がん、大きく進行した大腸がんなど、どのケースでも出血が起こらないことがあり、便潜血検査で陰性となる場合があります。発症間もない大腸がんでは約50%、進行性大腸がんでは約10%の確率で便潜血検査が陰性になるというデータもあります。

そのため症状がなくても、大腸がんや大腸ポリープを発症しやすくなる40代以降の方は、一度大腸カメラ検査を受けることをお勧めします。